シカゴオハラ空港からの旅の思ひ出 ~ヨルダンで危うく遊牧民の嫁になりかけた(後編)~

☆前編のハイライト☆ 

それでは、後編開場です。

( ゚Д゚ノノ”パチパチパチ

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あゆみは笑いで震える皮下脂肪を何とかコントロールし、口を開いた。

あゆみ『お誘いありがとう。しかしね、君は好青年だと思うけど、私は知らない人の洞窟にはちょっと行けないわ。』

遊牧民『今はまだ全然お互い知り合ってないけど、アクションを起こさないと何も始まらないじゃないか。君には何かを感じるんだ。』

あゆみ『いや、でも私旅行者だから。あと1週間で帰るし、それに明日から死海に移動するし。』

遊牧民『そこをなんとか。ちなみに、入り口にいたラクダの半分以上はうちの父親のラクダだ。自分は悪いところの家系じゃない。安心してくれ。』

あゆみ『まぁ君が真面目な家庭から来てるっていうのは良くわかるけどね。』

遊牧民『一回時間をとって話そう。もしこの関係が発展して結婚したら、君は洞窟にいてくれたらいい。俺が稼ぐ。』

突如降ってきた前代未聞の洞窟プロポーズに顔が福笑いのようになる私\(^o^)/ww

遊牧民『君の両親が老いたら、僕の家族のもう一つの洞窟に移住してきてもらっても良い。』

そして遊牧民の視力の良さを生かし、会って30分で30年後まで見据えちゃう青年\(^o^)/ww

遊牧民『考え直してもらえない?』

あゆみ『ごめん、将来ヨルダンには絶対住めないよ。君には私よりもっといい人が見つかるよ。また会える日を楽しみにしてるよ。』

消化不良な顔をしている遊牧民男子とハグをし、その場を後にするあゆみ。

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そして翌日の朝。死海に移動するために、チェックアウトを済ませようとフロントへ。

そうしたら、フロントのお姉さんが私に何かメモがあると言う。渡されたのは電話番号が書かれた紙。私に電話をかけてほしい、と朝電話がかかってきたとのこと。名前は聞きそびれたという。

昨日乗ったタクシーの勧誘か?不思議に思いながら、とりあえずフロントの電話を借り、その番号に電話を掛ける。

あゆみ『あのー、電話朝あったみたいですけど。あゆみです。これどなたですか?』

謎の電話番号の主『あゆみ、アブダラだ。昨日ペトラで話した。いきなり電話してごめん。』

—–あゆみ心の声——–

え、昨日の遊牧民男子!Σ(゚Д゚) 何で私のホテル知ってるんだ?!エッ?(゚Д゚≡゚Д゚)エッ?

あ!!そういえばポロっと自分のホテルの名前出して、下の部屋の客のアラブ風歌謡の声が昨晩うるさかったってのを笑い話で言っちゃったんだった。あちゃー、とにかく死海行きのタクシーがもうすぐ来るし、早く切り上げよう。

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あゆみ『ちょっと今から死海に移動するから、あまり話せないんだけど。どうした?』

遊牧民『予定を変えて、今日1日自分にくれないか。2人で時間を過ごそう。今から迎えにいくから。』

あゆみ『は?今から?どうやって?』

次の瞬間、私の固定観念で凝り固まっていた石頭が真っ二つに割れた(゚∀゚)

ちょっと、こんなギャップの高低差あります?(゚∀゚) ww

なんとか「またヨルダンに来た時に会おう」と説得して電話を切った後、あまりの不意打ちの変化球に戸惑いと笑いが止まらない私。興奮のあまりホテルのフロントのお姉さんに事情を話しました。

彼女が言うには、遊牧ってあまり稼げないイメージかもしれないけど、そうじゃないと。例えばラクダは種類によっては100万円くらいで一頭余裕で売れるものもあったりするんですって。そして遊牧のみならず、ペトラ外でみやげ物屋何件も経営したりしている裕福な層もいるんですって。

彼の家もその部類なんでしょう。しまった、見切るの早かったか。よく考えたら、ヨルダン現地夫作っておいても損はなかったな。今から洞窟に戻るか。

本当に、世界を見れば見るほど、自分は固定観念がらめで生きていることに気づかされます。コロナ明け、どんなアドベンチャーが待ってるのか、非常に私は楽しみです。

そして皆さま、前編、後編というロードオブザリング並みの長さにもかかわらず、ここまで読んで下さり、誠に感謝致します。本当に私のブログは皆さまのような心優しき善良な市民の方々に恵まれ、至極幸せでございます。

これからも、皆さまに「ニヤッ」「クスッ」「\(^o^)/www」等、様々な形で笑いを届けられるよう、精進して参ります。末永くシクヨロ。それでは皆さまご機嫌よう。

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